チェロレッスン

「チェロクラス」で実施するチェロのレッスンの内容について説明します。チェロレッスンでは、初心者から上級者、チェロ科受験生までを対象に、当教室のチェロの指導方針について紹介します。

チェロは、力強い低音から美しい高音まで、幅広い音域を自在に使いこなし優しく包み込むような音色を奏でる楽器です。そのため、伴奏からメロディーまで幅広く弾くことができます。最近では、ドラマやコマーシャルなどで頻繁に耳にするようになりました。一緒にチェロの魅力を追求し音楽を楽しめるレッスンを目指していきます。

レッスンは、学習者のレベルに合わせて教本を選定し、ご本人が弾いてみたいと思われる曲も適宜取り入れて進めていきます。また、レッスンは、十分にコミュニケーションを取りながら進めていきますので、経験者の方はもちろん、初めてチェロに触れる方でも安心してレッスンを始めていただけます。大人の方のレッスンは楽しみながら、少しずつチェロの演奏に関する理論的なことを理解していただき、確実に上達するような内容で進めていきます。

以下では、レベル別に使用する教本や楽曲についてご紹介します。ここでご紹介する使用する教本や楽曲は一例で、生徒さんのご要望や必要性に応じて適宜最適な教材を選定していきます。

チェロの持ち方、弓の持ち方や左手の指のポジション、音の出し方、譜面の読み方といった基本の奏法からスタートし、音階の練習をしながら、親しみやすい曲を中心に演奏します。楽譜が読めない方は、並行して譜面を読むソルフェージュのレッスンや簡単な音楽の基礎知識から学んでいただけます。

＜使用する主な教本・教材の例＞

• サポージニコフ「チェロ基礎教本」：チェロに慣れること、1stポジションと4thポジションをマスターすることを目的とした練習曲集です。全くチェロを弾いたことがない方や、基礎をきちんと学びたい方向けの教本です。
• 鈴木鎮一 チェロ指導曲集(1巻～5巻) CD付
• ポピュラー曲（ディズニー名曲、ポップスなど）

チェロの小品を学びながら、ポジション移動や重音の奏法、ヴィブラート奏法など、演奏に必要なテクニックを学びます。

＜使用する主な教本・教材の例＞

• ドッツァウアー「チェロ練習曲集2」：1stから7thポジションまでのネックポジション訓練用で、典型的な音型や指使いを身につけるためのものです。

• S.リー「Melodic Studies」：美しい曲を集めた練習曲集。ヴィブラートの練習や、右手の練習のために使用します。

• ポピュラー曲

チェロの名曲に接し、ハイポジションの奏法や右手での音楽の作り方など、より高度な技術の習得を目指します。

＜使用する主な教本・教材の例＞

• デュポール「チェロのための練習曲」：ドッツァウアー「チェロ練習曲集2」の次に使用する教本。

• シュレーダー「170の基礎的な練習曲 第1.2巻」
• J.S.バッハ「無伴奏チェロ組曲」

• チェロ協奏曲（ハイドン、ボッケリーニ、サン=サーンスなど）

ピアノは子どもから大人まで楽器のサイズは統一した規格になっていますが、チェロは通常の大きさ(4/4 フルサイズ)の他に、子ども向けにサイズを小さくしたチェロがあります(これを分数楽器といいます)。チェロのレッスンでは、成長に合わせて適切なサイズの楽器を使用していきます（下表参照）。当教室では、チェロを専門に扱う楽器店と連携し、楽器選定のサポートも行っています。