自分に合ったクラシックギターの選び方

クラシックギターの写真

クラシックギターの特徴を知る

自分に合うクラシックギターの選び方を考える前に、まずその特徴を知ることが大切です。
クラシックギターも広義でアコースティックギターの一種ですが、ピックを使ってスチール製の弦を弾いて音を出すのではなく、ナイロン製の弦を使用して指や爪を使って音を出します。
ナイロン製の弦は柔らかいので、やさしい音色を出すことができます。
1本でも力強い音で演奏ができるアコースティックギターに比べると、音が小さくなります。ナイロン弦は振れ幅が大きくなるので、弦同士が当たってしまわないように、間隔を十分空ける必要があり、ネック部分が太くなります。
表面版の塗装は楽器を保護すると同時に音色を左右する要素となります。
高級クラシックギターでは天然素材を用いたセラック塗装や、塗装の時間がかかるラッカー塗装が使われます。
普及版では安価に仕上げられるポリウレタン塗装が使われ、お手入れも簡単ですが、塗装が分厚くなりやすいので音の響きに違いが出ます。
アコースティックギターはポップス曲の演奏に使われることが多く、路上ライブや歌と組み合わせた弾き語りなどでよく見られます。
ギターの音色そのものを聞かせるというより、歌に合わせた伴奏の楽器として弾かれるイメージです。
それに対してクラシックギターは椅子に座って、足に楽器を挟んで演奏するスタイルが特徴です。
中学校や高校の部活動で合奏に使われることが多く、美しい音色に魅力があります。一人で演奏するのも楽しいですが、多くの人たちと合奏すると、美しい和音や音の響きが増幅されて心に染み入る演奏になります。

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クラシックギターの選び方で見るべきポイント

クラシックギターの基本的な選び方としてまず、サイズと価格に注目します。
クラシックギターのサイズは1種類ではなく、異なるサイズが大まかに6種類あります。学校の部活動など演奏グループで使用する場合、アルトギターやプライムギター、コントラバスギターなど音域によってサイズが違ってきます。
低音域になるほどサイズは大きくなり、音域を上げるごとにひと回り小さくなります。自分一人用に選ぶのであれば、一般的なクラシックギターとされるプライムギターが選びやすいです。その他にミニサイズのものもあるので、自分一人用であれば、持ちやすく演奏しやすい、好みのサイズを選ぶと良いです。
価格については、高額なものから手頃な価格のものまでさまざまです。
一般的に高額なクラシックギターの方が音の響きが良いと言われていますが、初心者の方がいきなり数十万円のものを購入するのは現実的ではありません。
お手頃な価格のクラシックギターでも、十分音が響くものもありますから、最初は練習することに重点をおいたものを選ぶと良いでしょう。
サイズと価格で候補を選んだら、手に持って感触を確かめます。
特にネックはさまざまな作り方があるので、左手の感触に影響を与えます。
実際に手に持って感触が馴染む、弾きやすいクラシックギターを選んでください。始めたばかりのときは、自分一人で選ぶのは難しいので、相談しながらじっくり選べるように信頼できる楽器店を探すことも大切です。

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初心者がクラシックギターを選ぶなら

初心者の選び方では3つの注意点があります。
1つは中古品の方が音は出やすいということです。一般的な商品では新品と中古品を比較すると新品の方が品質は良く、価値も高いことが当たり前です。
その点、クラシックギターの場合は新品ではなく、一定の年数が経っている中古品の方が音の響きが良く、しかも価格が安くなるというケースが少なくありません。
その理由は表面に杉や松、合板のいずれかを使用し、サイドやバックにも木材を使用しているためです。新品のときは木が落ち着いておらず、ギターにしっくり馴染んでいないこともあり、音の響きが十分でないことがあります。
経年劣化が起きている中古品だと適度に木が落ち着き、ギターに馴染んでおり、元の所有者が弾いていたため、そもそも音は出やすくなります。中古市場では新品のときの定価より、中古品になった方が高く売り出されている場合もあるほどです。
2つ目は弦高が低いものにすることです。弦高とはフレットと弦の間の高さのことで、指で弦を押さえやすくするには弦高が低い方が良く、音が出やすくなります。一方で弦高が高いと弾きにくいですが、音の響きとボリュームは良くなるので、上級者には適しています。弦高の目安として4mm程度と考え、6mm以上は高いと覚えてください。
3つ目はリサイクルショップやネットショップは注意が必要だということです。
リサイクルショップの店員は専門家ではないため、楽器について相談が難しいでしょう。楽器専門店であればアドバイスも受けられます。
また、ネットショップは手に取って自分に合うか感触を確かめられないので、実際に店頭で、楽器を触って選ぶ方が確実です。

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