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会社に歌は必要でしょうか?
(株)SCSK、昔の(株)CSKは、大川功故会長が約25年前に創業した会社だが、CSKには大川功故会長の意向で作られた社歌のCDというものが新入社員などにも配られていた。
CDの収録曲は、1.CSK社歌、2.CSK社歌ニューウェーブVer、3.We are No.1、4.CSKズッコケ音頭、5.東京ラプソディーとなっている。東京ラプソディーは大川功故会長自身が歌っており、本人は大変気持ちよさそう。
このCDってそんなに大事なんでしょうか?大事なんです。
CSKは創業25年の若い会社でありながら、一時は、(株)セガ・エンタープライズや(株)ソフト・バンクもその傘下にあった急成長企業です。後に(株)セガ・エンタープライズも(株)ソフト・バンクも手放しますが。
社員は創業当時、男ばかりで、新入社員の社員研修は、自衛隊での訓練でした。
そして、CSKバッチをスーツに付けるだけでなく、CSKのロゴの入ったスーツやネクタイなんてものまで社員に配っていました。
もちろん、社員の運動会はあり、景品には旅行券10万円分が出ていました。
今残っているのは、バッチと運動会ぐらいですが。は
それから、勤続10年選手には、記念品として、セイコーのお高い腕時計が大川功という名前と記念の理由入りで支給されました。
現在は女性社員も数多く働き、古い企業に比べると、大変オープンで親密な社内の人間関係を構築しています。
残念ながら、経営不振のため、2011年2月24日に住友商事が株式公開買い付けでCSKを子会社化し、それからは、社名をSCSKと変え、社風にも古い住友商事の社風が影響している様子。つまり、社員一人ひとりの自由の気質は失われ、細かくコントロールされるようになりました。
大川功故会長時代のあのイケイケだった空気を反映しているのがあのCSKのCDなんです。
そう、歌って、働いて、夢を描いて、会社も急成長し、会議といっては、飲み会を開き、会社の経費で皆で飲んで語り明かした日々が懐かしい。
今や、そのようなルーズなことは一切ゆるされません。
もちろん、コンプライアンスも厳しくなっています。
また、大川功故会長は、ベンチャー企業に自らの資金で投資し、セガやソフトバンクを育てた偉大な起業家でした。
その大川功故会長の起業家精神をしのんで、CSKのCDを聞いてみましょう。貴方も起業家になれるかも?ちなみに、大川功故会長はCSKを息子につがせる、ということはしませんでた。SANYO電機を見てみましょう。息子に継がせて見事にこけたじゃないですか?大川功故会長は、CSKを個人の持ち物と錯覚しなかっただけでも、偉大です。
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」