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“音楽を感じる心”を育てると、イメージを膨らませる創造力が生まれます。
いい文学・絵画に出会っても感じる心がなければ何も感じません。幼児期の頃から音楽を聞いて・歌って・楽器演奏するということが、集中力を養い、感じる心を育てていくのです。書く・計算するというお勉強だけで育ってきた子供は、それらを消化することはできても自分から作り出していく、表現することには消極的です。
人前で演奏する・発表するという度胸も備わってくることが、今後自ら発信していける力にもなります。楽器演奏力を高めるだけでなく、そういう表現力・協調性をもった人材が企業でも求めるところであり、それらが育つためにも音楽をたしなむ必要性があるのです。
東京では各種音楽教室がありますが、楽器の技術習得のみならず発表の機会もたくさんあり、チャレンジできるならばコンクールもあります。出場するとなればレッスンも厳しくなりますが、出場し終わった後の達成感、更なる目標が見つかることでしょう。
上達したいなら一流プレーヤーの演奏を聴く必要性もあります。東京ではそういう刺激を一番受けられるのでアンテナを張っていればいくらでも可能性を広げていけるチャンスがあります。
そして何よりも練習量でしょう。昨今では何でも早期教育の傾向があり、見切るのも早い保護者が多いです。折角始めたものを、どれだけ継続できるか忍耐力も問われます。幼児期は特に落ち着きがなく、身体的なハンディがあるなかで習得していくので保護者も家でのフォローが大変です。
そこをうまく褒めておだてて過ごせると、小学生以降、自分の意思で続けたいと変わってきます。そこまで到達すれば、あとは本人任せでOKです。何かしらの音楽を習得し、技術を磨いたからといって必ずしもプロになることが目的ではなく、言葉を使わずに自分を表現できる場があるということが人生を豊かにするものです。
日本のみならず世界共通に通じ、表現できるツールです。個人での演奏が思い通りに弾けるようになると楽しいですが、アンサンブル体験での楽しさを味わうことは協調性を自然と身につけることになります。言葉を交わさなくても音でコミュニケーションをとれる楽しさが協調性を育み、一緒にその楽しさや苦労を分かち合える仲間は、過ごす環境が違ってもずっと心の拠り所となるものです。
そしていつでも音楽が流れている環境は、気分を落ち着かせたり、何かアイデアを沸き立たせるような高揚感を生み出します。
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」