自分の性格に合った楽器を選ぼう

楽器にはそれぞれ、練習の仕方や演奏方法に特長があるので、自分に合った楽器を選びましょう。

ピアノ

ピアノの鍵盤

弦楽器は、松脂を塗ったり調弦したり、弾くまでにいろいろ準備をしなければならないのに対し、ピアノはふたを開ければすぐ弾けるのが便利なところです。一見、何てことないようですが、これは結構大きな違いなのです。パッと開けて、パッと弾ける、これはピアノの長所です。

また、ピアノの鍵盤は重く、リズミカルに打楽器のような力強いタッチで演奏することも多いので、性格的には、控えめで神経の細やかな人より、ちょっとおてんばで運動神経がいいようなタイプの人に向いているでしょう。またピアノは、伴奏を除いて、一人で演奏することが多いので、みんなで一緒に何かするより、一人でやりたいとか、目立つのが好きという人にいいでしょう。実際、ピアニストとして活躍している人は、弦楽器奏者に比べ、華やかなオーラのある人が多いようです。

ピアノ演奏の難しいところは、両手と両足を別々に動かさなければならないので、そのバランスをとるのが大変なことや、ほとんど和音なので、譜読みが大変ということがあります。弦や管に比べて、一曲を弾けるようになるまで時間がかかります。根気よく練習していかなくてはなりません。コツコツ努力することのできる、忍耐づよい性格であることが求められます。

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声楽

譜読みが大変で、両手両足を忙しく駆使しなければならないピアノと逆で、美声さえあれば結構何とかなってしまい、ピアノや弦と違って一日わりと短時間の練習ですむのが声楽のいいところです。歌がとにかく好きな人、声を出すのが好きという人に向いているでしょう。

バイオリン

バイオリンを弾く女性

バイオリンは構え方が複雑なので、導入段階がいちばん大変です。まともな音を出せるようになるまでに時間がかかります。大きくなってからではなかなか習得が難しいと言われていて、3,4歳から始める(始めさせられる)ことが多いです。

歌と同じように単旋律なので、わりと直感的に弾けるのですが、弓使いのテクニック、音程をとるテクニックなどが難しいので、かなりそれらを練習しなくてはなりません。性格的にはピアノ同様、忍耐強く地味にコツコツ努力できる人でなければ続けることは難しいです。テクニックの一つ一つが、細やかな集中力を必要とするので、職人的なタイプの人に向いていると言えます。

東京にはプロのオーケストラもたくさんあり、いろいろな音大があり、日本中の音楽家たちが集まってくるので、音楽をやるには最もよい場所であると言えます。地方の小さな音楽教室で楽器を習っている中高生にとっては東京は憧れの場所です。

はじめは近所の音楽教室などで基本的な弾き方を習って、上達してきたら、先生の紹介などで、より本格的な指導ができる先生に習うというのが一般的です。

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当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」

音楽教育のススメ(幻冬舎)