音楽大学の受験に必要な専門スキルと知識を音楽教室で身につける

音楽大学とは

将来、音楽を仕事にしたい方は音大への進学を目指すことになります。音大を目指すのであれば、本格的に音楽を学びたいという強い意志が必要ですし、ただ漠然と行きたいくらいではお金の無駄遣いになってしまいます。音大に行くからには、プロになりたい、有名なコンクールに出たい、音楽を教えたいというような、具体的な夢を持つことが大切になります。

音大でも国公立の場合は芸術大学といい、私立の単科大学を一般的には音楽大学といっています。ただ、私立でも音楽系と美術系の2つから成っている場合は芸術大学を名乗っています。また、教員を養成する教育大学には音楽専攻があります。このように、音楽大学は芸大や音大というように呼び名が分かれています。

音大は音楽を専門に学び、卒業すると音楽の道に進む人がほとんどです。4年間の学生生活で遊びすぎてしまうことやバイトに明け暮れることもありません。

楽器の技術習得をするためには、受験するときだけではなく音大に入ってからも真面目にコツコツと努力をしなければなりません。音楽を学ぶ過程で培った真面目さが、きちんと仕事をこなし、決められたことを守る社会人として社会に出てからも評価されるケースが多くあります。

さらに、音楽性豊かな学生たちとともに常に競争社会の中で切磋琢磨しています。また、大勢の人たちの前での発表会も数多くありますし、マンツーマンのレッスンで先生に叱られたり、礼儀作法を指導されたりと精神的に鍛えられる場面も数多くあります。

そのように、厳しい環境の中で過ごすことで精神的にタフになります。そのタフな精神こそ、音楽の仕事をしていくうえで大切な経験になっています。

音楽大学を受験するには

音楽大学の試験科目は、専攻楽器の実技試験、副科ピアノの試験、楽典、聴音、新曲視唱の試験があります。さらに、一般大学と同じように国語と英語の学科試験もあります。

専攻楽器は、ピアノ科ならピアノ、声楽なら歌の実技試験で、ピアノ科以外の学科の生徒にも全員ピアノの実技試験があり、それが副科ピアノの試験です。このように、音大を合格するためには、ピアノは必ず弾けることが条件になります。

楽典は音楽の基礎知識のこと、聴音はピアノで弾かれる音楽を楽譜に書く試験、新曲視唱は音程とリズムの正確さをみる試験のことで、普通の高校では履修しない内容になります。

このように音楽の専門的な内容をソルフェージュといいます。このソルフェージュを学ぶためには、専門的な講師について学ばなければなりません。また、学科試験の点数があまりにも悪いと合否に影響するのでおろそかにはできません。

音大は、試験科目も特有ですが、一般大学にはない大きな壁があります。その1つは音大の合格者には、音楽高校から持ち上がりで入学する生徒が多く含まれていることです。音楽高校の約95%は音大に進学します。普通高校は、学校の勉強の他に、楽器の練習や専門的なソルフェージュなどがあり大変な勉強量になります。

普通高校のカリキュラムについていくだけでも相当の努力が必要ですが、その努力は音大の合格にほとんど役に立たないのが現実です。

また、受験日も1つの壁になっています。音大の受験日は、芸大を除いてほとんどが同じ日になっています。そのため、滑り止めの音大を受けることができず、受験生にとってはプレッシャーになっています。

一般大学のように、滑り止めの大学を何校も受けるのとは違いがあります。このように、音大の試験には特有の難しさがあるので、計画的に準備をしていく必要があります。

音楽教室で音楽大学の受験に備える

音楽大学の受験は、普通高校の勉強とはほとんど無関係な専門的な音楽を何教科も勉強しなければなりません。そのため、音大の準備には時間がかかります。ピアノ科や弦楽器は幼少の頃からレッスンを受け始めなければ間に合わないと言われています。しかし、その他の学科であれば高校に入ってから準備を始めても合格する方がたくさんいます。

そのためには、音楽の知識や技術力を効率的に身に着けることができる音楽教室に通うことが必要になります。音楽の道で生きて行こうと考えているのであれば、独学ではなく良い師に教えてもらうことが大切です。優れた先生の指導を受けると、技能が伸びるだけでなく、眠っていた才能を開花させることにもつながります。音大を目指すのであれば、より高いレベルのレッスンが必要であり、質の高い講師がいる音楽教室が望ましいでしょう。

音楽教室を選ぶ際には、音大に多くの生徒を合格させている実績を重視することです。多くの音楽教室がありますが、音大の受験対策を行っているところはそんなに多くありません。音楽大学や音楽高校の受験対策を長年にわたり行っている音楽教室は、東京や大阪などの一部都市にしかありません。

実績豊富な音楽教室には、幼児から初心者、上級者、大人と幅広い年齢層の方が学んでおり、講師陣も実績豊かな音楽のプロが数多く揃っています。まずは、音楽教室の体験レッスンに参加してみると良いでしょう。厳しい研修を受けた専門講師がいる音楽教室で学び、音楽大学の道を切りひらいてみて下さい。

当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」

音楽教育のススメ(幻冬舎)