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音楽の楽しさを教えられるピアノの先生は、子どもたちの人生に音楽人生の種をまく素晴らしい仕事です。そんなピアノの先生ですが、どのような仕事内容でどのような資格があればなれるものなのでしょうか。
今回は、ピアノの先生の仕事内容や給料、なり方や必要となる資格・適性について解説していきます。
ピアノの先生の仕事内容は、子どもたちにピアノの演奏を教える職業です。音楽教室によっては子供だけではなく、大人にピアノを教えることもあります。
一般的には1人で複数の生徒を受け持つことになるため、年齢や演奏レベル、目的に合わせて一人ひとりにあった指導カリキュラムを組む必要があります。
単なる習い事として楽しむ生徒だけではなく、音楽家を目指している子どもや幼稚園の先生になるためにピアノを習いに来る大人の生徒を受け持つこともあるでしょう。ピアノの先生はどんな生徒のニーズにも対応できるように、常に自分自身のスキルも磨いていく必要があるのです。
また、個人で教室を開く場合は、練習会場の準備やスケジュールの作成などの事務作業、宣伝活動をすべて1人で行う必要があります。
ピアノの先生の勤務時間は、受け持っている生徒に大きく左右されます。
たとえば子どもの生徒が多ければ、放課後の15~20時までの時間帯がメインの勤務時間となります。一方で大人の生徒が多ければ、日中や仕事後の夜間の時間帯がメインの勤務時間になるでしょう。
個人で教室を開けば休みの調整はしやすいですが、週末に習い事をする生徒も多いため、土日休みが叶わないことも多いです。音楽教室のピアノ講師になる場合は、勤務先のシフトなどに従うことになります。
ピアノの先生の給料は個人差がありますが、都内の業務委託契約の場合は時給換算にすると1,200~1,600円ほどの報酬になることが多いです。受け持つ生徒数によって収入は大きく変動し、月収数万円の先生もいれば月収25万円程度稼げる先生もいます。
ただし、音楽教室に支払う中間手数料があるため、30人ほどの生徒を受け持っていても15万円前後しか手元に残らないことも少なくはありません。実際、転職情報サイト「転職ステーション」を見てみると、ピアノの先生の平均年収は160万円程度だということがわかっています。
個人で教室を開く場合は月謝がそのまま給料となりますが、保険や年金を自分で支払う必要があるため、手に残る金額はもう少し少なくなります。
ピアノの先生になるにはさまざまな方法がありますが、基本的にはピアノの演奏ができて教えられる熱意や技術があればピアノの先生になることができます。そのため学歴や資格を持っていなくても、ピアノの先生と名乗ることは可能なのです。
しかし生徒は、先生を選ぶときに「有名な音楽大学を出ているか」「コンクールで賞をとっているか」などといった肩書や実績をチェックしています。そのため、ピアノの演奏ができるだけではピアノの先生として食べていけないことがほとんどです。
また音楽教室に所属する場合は、企業ごとに必要な資格や学歴が定められている場合があります。企業独自の資格制度もあるため、入社後に取得を求められることもあるかもしれません。
このようにピアノの先生は、なるよりもなったあとの方が努力を要する仕事なのです。
ピアノの先生になるには、どんな方法があるのでしょうか。ここからは、ピアノの先生になる方法をご紹介していきます。
まず挙げられるのが、個人でピアノ教室を開く方法です。特別な資格は不要で、技術と場所さえあればピアノの先生になることは可能です。
ただし先程も言ったように、生徒は肩書や実績を見て先生を選びます。肩書にあまり自信がない場合は、集客が難しく生徒がつきにくいです。まずは、音楽教室などで実績を積んでから開業することをおすすめします。
次に挙げられるのが、音楽教室に所属してピアノ講師になる方法です。企業によっては特別な資格を必要としないこともありますが、独自の実技試験や音楽能力制度を設けている企業もあります。
自分で集客ができない人や、これから実績を積みたいという人も受け入れてくれる教室もあります。まずはここからピアノの先生を始め、実績を積んでから自分の教室を開くことが一般的です。
音楽の楽しさを教えるピアノの先生は、子どもたちの未来の可能性を広げられる素晴らしい職業です。ピアノの先生になるために特別な資格は必要ありませんが、はじめは集客が難しいため、まずは音楽教室で実績を積むことをおすすめします。
[注1]転職ステーション|https://www.tensyoku-station.jp/salary/160581/
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」