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リトミックは、音楽を通して心と体を成長させ、自由に表現し、心と体を調和させる働きがあることで知られています。元々は音楽学校などで、将来的に音楽関係のプロになることを目指している学生を対象に行われていた、あくまで授業の一環として知られていますが、近年では主に幼児期に行うことでリトミックの効果を存分に受けることが出来ると言われており、積極的にリトミック教育を習い事の一環として行っている親御さんも増えてきています。
そんな需要が急激に増えつつあるリトミックですが、講師として、教育者として教えたいという場合、主に方法は二つあると言えるでしょう。一つは、自分でクラスを開講してしまうという方法です。
自分自身が自宅で音楽教室などを開き、自営業として、授業の一環で教えるという方法ですが、こちらの場合は何かと面倒な手続きはあるものの、自分の好きなように、しがらみなく行うことが出来ますので、ある程度音楽実績があるという方は特に、検討されてみると良いでしょう。教室を開講する際には、自宅でなくても構いませんが、教室を借りるとなるとまた別途お金が発生するため、面倒だと感じるかもしれません。
もう一つは、講師募集に応募をして、講師として働くという方法です。上記で説明をした通り、近年ではリトミック教育が注目され、教えることが出来る講師を積極的に募集している音楽教室は少なくありませんので、比較的高待遇で働くことが出来る教室も数多く存在していると言えるでしょう。近くの音楽教室をはじめ、ネットで検索をしても多くの候補が出てくるかと思いますので、まずは色々と探してみて、講師募集の求人を探すという方法もあります。
数あるリトミックの求人募集で、どこに行けば良いのか悩んでいるという方も少なくないかと思いますが、講師募集の求人を探す際には、次のようなことに注意をして探してみると、自分に合ったものが見つかるでしょう。まずは、求人内容をよく比較して、出来るだけ自分の理想的な職場を探すことです。
求人内容でよく比較するべきポイントは、勤務先、給与内容、労働時間などの基本的労働内容に関してです。チェーン経営で行っているような大手の音楽教室の場合は特に注意が必要なのですが、契約をしたら、同じ系列のあらゆる場所に派遣をされる可能性がありますので、具体的にどの場所で働くようになるのか、勤務先を事前に確認しておくことが必要になります。また、給与面に関して言えば、月給制の場合もあれば、クラスがあるかどうか、歩合制で給与が異なるケースもありますので、注意しましょう。
次に、契約方法や、講師の待遇なども働く上で大切になってきます。あくまでアルバイトとしてなのか、それとも歩合制なのか、年契約で更新制度なのか、契約方法によって働き方が異なる場合がありますので、事前に確認をしておきましょう。また、教室によってはボーナス支給という場所もあれば、生徒を自分で連れてこないといけないというような場所もありますので、よく内容を比較して、出来るだけ自分に不利にならないような教室で働くことが安心です。このように、勤務先や労働形態は教室によっても異なりますので、まずは求人内容をよく比較することが大切です。
リトミックの講師を目指している方は多いかと思いますが、講師を現在している人には、このような特徴があることが分かっています。まず、自身が音楽活動経験があるという方や、音楽学校に通っていた経験があるという方が、ダントツで講師をやられていることが多いでしょう。自身がピアノ演奏家として活動していた、活動しているという方や、今は何もしていないものの、以前は音楽学校に通って勉強していた、卒業しているという方など、学生時代に何らかの音楽勉強を専門にやられていた方が、講師としてお仕事をされていることは少なくありません。通っていた音楽学校を通して仕事の話が来るという方も多く、その話を受けた結果、講師として働いているという方も多いので、講師募集の求人を探す際には、こうした人のつてというものを頼るというのも一つの方法です。
次に、リトミックを専門で勉強して、講師になるという方もいます。特に学生時代などに音楽をやっていたわけではないものの、専門的に勉強をした結果、講師として仕事をしているという方もいるようです。専門のコースなども用意されており、こうしたコースを受講して集中的に勉強した結果、修了後に講師募集の求人に応募して、働き始めるという方もいます。
このように、様々なタイプの方が講師として働かれている傾向がありますが、いずれにせよ専門的な勉強をされた方が採用されることに変わりはありませんので、講師を目指される方はまず、勉強をする必要があるでしょう。
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」