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現在でも世界各地で有名なバイオリンの奏者は沢山いますがその底辺には愛好家を含め星の数ほどのバイオリン奏者がおり、その中から選ばれた人だけが世界的にも有名なオーケストラなど契約を結び世界中をまわったりCM等に採用されたりして活躍の場を広げています。
実際に日本にも奏者は沢山いますが才能を本格的に開花させて専門に職業として生活している人はほんの一握りで、その他の人は本業は別に有りその他に趣味でやっている人が圧倒的に多く見られます。しかしこの違いは果たして何なのか、何歳から始めたら才能が有る人は開花するのかはその人にもよって異なりますし、才能が開花する時期も異なってきます。
しかし共通して言えるのは大人になってから始めた人の殆どは趣味の世界で楽しんでいる事が多く、多くの有名なバイオリン奏者は小学生くらいの時から、早い人では3歳の頃から始め高校生くらいの頃には既にオーケストラと契約を結んでいる人もいます。
そういう事から考えると将来バイオリンだけで生計を立てるのは現在はプロでもなかなか難しい事ですが、バイオリニストをメインに活動していくには何歳から始めたらいいのかと言う疑問に関しては遅くとも小学生の段階で始めていないと将来的な活躍は難しく、小学生を卒業するころには将来の夢を作文に明確に書けるくらいでなければ趣味の世界で終わる人になる確率は高いとも言えるでしょう。
しかしそれは何歳から始めるかも大切な事ですが本人が妙味を示すかや家庭環境も大きな関係が有り、音楽一家の生まれた子であれば才能も他の子よりも有るかもと言うイメージが立てられますが、一般の家庭に生まれた子は才能が有るかどうかも分からないし、この世界に自分の子を入れるとなると経済的にも大きな負担が伴ってきますので判断は難しい所でしょう。
幾ら才能が有っても家庭環境から始められない人もいれば逆に早くから始めていても才能が無い為にただの趣味で終わってしまう人もいますので、バイオリニストとして活躍する大きな要素としては経済的な物も含む家族環境と本人の関心度と隠れた才能を見つけ出す親のセンスが必要になってきます。
実際に有名なバイオリニストの中でもきっかけは兄弟が発表会等でバイオリンをひいていたのを見て始めたいと思ったり、兄弟の付き添いで行ったバイオリン教室で興味を持ったと言う些細なきっかけで始めた人も中にはいますので、その様なシチュエーションを作れる家族環境が大きい要素となってくるのは間違い無く、年齢も遅くても本人が10歳位までに関心を持たないと趣味の域は出ない事が多いでしょう。
当教室主宰の著書「音楽教育のススメ(幻冬舎)」